気侭日記

好き勝手に綴る腐女史日記。


ルルーシュ誕生日おめでとうSS!その4(完結)


画集を堪能し、夕食を堪能し、パソコンを開けると、ディスクトップのゼロに「待ちかねたよ」と言われてしまいました。
ごめん。待ちぼうけ食らわせてごめん…

体調不良の原因は風邪でした。熱があったんだね。
体調を精神力でねじ伏せられるほど若くなく、時間がかかってしまいましたが。
(つうか、今もちょっと辛いぞ…)



ようやく、ルルーシュの誕生日おめでとう!という雰囲気になりました!

これで完結です。

(リベンジはオフラインでするけどね〜)


ちなみに。なかなか進まないエロでしたが、とあるアイテムを思いついた途端30分で仕上げていました。…私って…

ルルーシュがスザクを抱っこしたのも「ナイトオブゼロ」の称号も、香海さんのイラストに触発されました〜。香海さん、ありがと〜♪





体が重い。瞼もまた。
しかしスザクは、眠りの淵から引きはがすように身を起こした。

感覚と覚醒にぶれがあった。
耳に届く音が、誰かがしゃべっている声だと気付くのに数拍の空白があった。
声は、何かを指示しているような威厳のある音程だが、押し付けがましくなく自信に満ちた綺麗な声だった。

「…ルルーシュ?」

スザクは声のする方向に顔をむけ、その主を確認する。
そこには、この合衆国日本の中で一番多忙のはずの人間がいた。

「気づいたか、スザク」

ルルーシュは、ベッドの中のスザクに笑みを向けた後、短く指示を2,3出したあと、回線を切る。

スザクは自分がルルーシュの仕事を邪魔したと顔をしかめたが。

「違うぞ、スザク。オレはお前が目覚めるのを待っている間の時間つぶしとして仕事をしていただけだ。お前が邪魔をしたわけではない」

「…僕を待って…?」

言われて自分がなぜ住処となっている医療施設の自室のベッドの中にいることに違和感を覚える。
そう。確か…。

「ルルーシュ! そうだ。学校のみんなは… セイリュウとか無事だった?」

学校が所属不明のナイトメアフレームに攻撃を受けたことを思い出した。ランスロットによく似た機体に乗り、敵機を迎撃したところまでは覚えている。
そのあと、体を襲った激痛に意識を失ったのだ。

ベッドの上に身を起こしたスザクに近づいたルルーシュは静かだった。静かすぎるほど。その表情が抜け落ちていることに、スザクはようやく気付く。

これは。怒っている。

「…どうしてお前は。オレがいる目の前で他の男の名前を出すんだ?」
「え?」

いったい何をルルーシュは怒っているのだろう。言われた言葉も謎だが、怒りの理由もスザクには分からない。

「お前はいつも、自分より他人を優先する。お前の性質はわかっているが… 正直面白くはないぞ。
例えば。限界まで自分の体を酷使するところとか… もう少し手当てが遅ければ、後遺症が残ったところだ」

「…ごめん…」

神経が焼き切れるかと思われるほどの激痛を思い出す。確かに、あれが残ればリハビリどころではない。

スザクの体と心を、誰よりも心配してくれるルルーシュに心配をかけた。それを悟ってスザクは謝罪する。
だが、同じ状況になったとき、同じ選択をする自分をスザクは知っている。

そして。困ったことに、ルルーシュもスザクのその性質をよく知っていた。
その上。困ったことに、ルルーシュはスザクのその性質を含めて愛しくてたまらない。

「まったくお前は…」

ルルーシュはベッドの際に片膝を着いて腰を落とすと、両腕を伸ばした。同じ高さになったスザクの深い緑色の瞳を覗き込みながら、両頬を包み込む。

「ルルーシュ…」

「オレが心配していること、わかっているか?」

ルルーシュは視線を合わせたまま、スザクの口唇に己のそれを重ねた。
最初は浅くついばみ。柔らかい口唇を舌で舐める。
一度離れてから、ルルーシュを追いかけて来たスザクのそれに、深く噛みつくように合わせる。

スザクの甘い体臭は仄かだ。だが確実にルルーシュの熱を煽る。

『体調は万全ではないのです。自重なさってください』

スザク付き医療スタッフ長の言葉がよみがえるが、それは無理な相談だった。
スザクを再び失うことなど、耐えられない。

ルルーシュはスザクを両腕に閉じ込める。しがみつく。溺れる者が、己を助けてくれる者にすがりつくように。

スザクの手がルルーシュの艶やかな黒髪に差し込まれた。

「ルルーシュ、苦しいよ?」

互いの耳元でつぶやくそれは睦事に他ならない。

「お前を…オレだけのお前にできればいいのに」

無理だとわかっている。そうしてしまったら、スザクはスザクでなくなってしまう。

「…ルルーシュ…」

スザクが眠っている間、立派すぎるほど立派に、世界に平和をもたらした立役者の思いがけない気弱なセリフにスザクは戸惑う。

「ルルーシュ。僕は、…少なくとも今の僕は、君のために目覚めたよ」

スザクの言葉が本気であることは、ルルーシュも知っているが。

「ならば。その証を立てろ」

「…イエス、ユアマジェスティ…」

かつてのナイトオブゼロとしての誓いの言葉を、スザクは口にした。






「ふぅ… ん…っ」

コールドスリープに入る直前、抱き殺されるのではないかと思うほど、何度も何度も深く執拗にルルーシュに抱かれた。
スザクにして、泣き叫び、あられもなく助けを求めるほどの。

だから、スザクにとってはルルーシュの総ては馴染み深いもののはずなのだが。

「ひぁ…あああぅ…」

強引に受け入れさせられて、ひきつるような悲鳴を上げた。
18年の歳月を経たルルーシュの総ては、記憶にあるそれと異なる。だが、全く違うものではない。
だからこそ、スザクは混乱する。

その上に。

「きついか?」

耳元でささやかれスザクは首をすくませた。涙にぬれた深い緑色の瞳を向ける。

「ルルーシュ… 取って… お願い…」

感じすぎて辛いのに。吐精できないよう根本をひもで縛られている。
自分ではずそうとする手は、ことごとくルルーシュによって阻まれる。

「駄目だ。ドクターストップがかかっていてな。一度だけという許可だ」

冷静に告げるルルーシュの声にスザクは絶望する。
わななくスザクを見下ろしながら、ルルーシュは誰もが見惚れる綺麗な笑みをその頬に乗せた。

そして、再び動き出す。スザクの体をルルーシュは知り尽くしている。

跳ねる体。懇願する瞳。その総てが愛しいが、手を緩めるつもりはルルーシュには毛頭ない。
二度とこんな無茶をしないように。その体に刻みこまなくては。

律動を開始し、ブリタニア皇族の血統特有のソレを、スザクの敏感な体に打ち付ける。刻み込むように。

快感を解放したい。解放できない。戦闘で弱った体にさらに重ねられる苦行。
それを与えているのが、ルルーシュだから。
スザクには拒否することができない。

「やぁああああああああっ!」

解放を阻まれたまま甲高い悲鳴を上げ、スザクは意識を手放した。





意識を失ったスザクは、その肢体をルルーシュの目の前にさらけ出した。
力の抜けた両腕。あお向けられた咽喉元。涙の痕が頬に残る。
無防備なそれらは、ルルーシュの前に捧げられた生贄であることを証明している。

下肢は未だ繋がっている。スザクのそれは、哀れなほど硬度を増しているが、縛られているせいで解放されないまま、愛らしく震えていた。

ルルーシュは微笑むとスザクのそれからひもを外す。
痕が付いている。可哀想に。
そう思う一方で、自分が落とした印に、喜悦を感じる。

スザクは、自分のものだ。
自分のために目覚め、自分のために生きる。

ロイドから、ルルーシュの偉業を喜びながらも淋しがっていたという話を聞いたが、それこそ勘違いも甚だしい。

総て。スザクの為ではないか。
いつか目覚めるスザクがルルーシュのことを誇りに思えるよう。スザクに彼の願う世界を渡したくて政務に励んできたのだ。

スザクが淋しがる必要なんてどこにもない。

一度達してはいたが、ルルーシュは再び意識のないスザクを抱えあげると腰を動かしだす。
ルルーシュの上に抱えあげられたスザクは、頭をルルーシュの胸元に預けた形になった。
腰ごと揺さぶられ、再び与えられる無視できない感覚に呻く。

「…ル、ルーシュ…」
「スザク…」

柔らかく、ルルーシュの指がスザクのそれに纏わりつく。逃れられないほど巧妙に、愛撫を施す。

「…っ。 やっ…」

吐精できないまま気を失ってしまった先ほどの記憶がよみがえり、スザクはルルーシュの胸板を押し返すが。

「スザク。悪かった。今度は一緒に行こう」

ルルーシュの言葉に、スザクは抵抗を止める。確かに。今までスザクを苛んでいた戒めは解かれている。

意識の戻ったスザクを支える必要がなくなったルルーシュの両手は、スザクの腰に添えられる。
細い…

ルルーシュ自身が年齢を重ねたせいかもしれないが、あまりにもスザクのそれは細すぎた。

護ってあげたい感情と、とことんまで泣かせて自分にすがりつかせたい感情がないまぜになるが。
そっとルルーシュの首に回されたスザクの両腕に、宥められる。

「スザク…」
「うん。ルルーシュ…」

腕の中に閉じ込めた自分の騎士に向かって微笑むと、ルルーシュは高みに向かって動き出した。







さて。どこまで話すべきか。

ミュラー学校長は考える。
現在の国家元首、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア大統領閣下の公私ともの片腕、枢木スザクについて。

士官学校では一介の講師扱いではあり、肩書は准尉でしかないが、2重軍籍をもつ彼の正式な階級は准将だ。

その階級をオープンにすることは、彼の持つ複雑な秘密を公にすることになるのだが。

士官学校を護った英雄を讃え、ルルーシュ閣下が自ら赴いたというのも少々苦しい言い訳だが。

学校内の雰囲気はこれ以上ないほどに良好だ。
未知なる敵に対して一体感が高まっている。
その中でも、今回の迎撃の立役者である枢木講師に対する評価は極めて好意的だ。

曰く。「なんかの理由があったんだよ」

それだけで追及の手を止めるのは、軍籍にあるものとして問題だが、突き詰めた瞬間に枢木講師がいなくなる予感があるのだろう。

「勝ち逃げなんかさせない」

セイリュウの意見は、まったくもって士官学校全体の意見でもあった。




END

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